2011/11/18

SPREAD WEEKENDER

先週末久しぶりに札幌に行ってきました。
二泊三日で計6時間睡眠という激烈なスケジュールの中、今回も様々な場所と人に接することができました。今回も密着レポ形式でこのミラコーの報告をさせていただきます。

11/12 20:50
羽田で飛行機が1時間遅れたため、こんな時間に札幌着。今回のホテルは駅の近くだったっので助かる。チェックイン終了後そのままジンギスカンだるまへ。メニューはいつも決まっていてジンギスカン(これは席に着いたと同時に勝手に出てきます)にチャンジャ、ビール、で〆にお茶漬け。もともとラムは苦手だったのだが、ここですっかり克服できてしまったくらいの美味具合。相変わらず最高。でこのお茶漬けがちょっと変わってて、ここの秘伝のジンギスカンのタレをそのままごはんにかけ、そこにほうじ茶を注ぐという前代未聞のハーモニー。ウマいか?ウマいのか??と聞かれたら、即座にYES!とはちょっと言えないのだが、確かに寒い札幌にはこれくらいのロックさは必要なのかもしれない。しめて¥1800。ごちそうさまでした。

22:00
仲良しのコージくんがやってるWALTZに向かう。でトクちゃんと合流。今回トクちゃんはCEROというバンドのライブPAで来札。やはりこっちの友人に他の地で会うとアガる。コージくんはTHA BLUE HERBの他様々なバンドやもちろんソロでも活動しているシンガー。普通ミュージシャンがやってるバーというと独特の雰囲気があって客層も限定されたり居心地がちょっと。。というのが多いと思うのだが、ここは呂律の回らないおじさんや若い女性二人組とが違和感なく馴染んでしまうとてもいいお店。



で今たこ焼き修行中なんだと言うと、おススメのたこ焼きバーを教えてくれた。その名も「おたこさん」。おもしろい。。。味も良いということなので、そのまま向かうことにした。で辿り着いたら。。。



残念。「土曜の夜に社会科見学、、飲みに行ってるに決まってんだろ!」とは次の日のコージくん談。ですよね。

0:20
その後一度ホテルに帰り、シャワーを浴びてコロンはたたかずそのまま今回旅の目的であるFILMORE NORTHに向かう。札幌の場合、特に中心地は造りが碁盤の目のようになっていてほとんどの住所が、「南4西3」や「北6東3」である。東西と南北の境目の感覚をつかめばたいていそこには簡単に辿り着けるのだが問題はその先である。1ブロックがだいたい200メートルくらいあるため、200メートル四方の正方形の中をくまなく探すことになる。もちろん途中でその内側に入る道もある。ちなみにFILMOREは北2東2であるが、このブロックに辿り着いてからが大変だった。かれこれ20分くらい暗闇の中あちこちをくまなく探索し、ようやく見つけることが出来たのだった。ちなみに住所にビル名がある場合は必ずこれも覚えておいたほうがよいだろう。
さて念願のFILMORE NORTHに到着。そこは普通の雑居ビルで入り口に看板などない。ガラス戸に店名が表記されそのガラス越しにエントランス係の方が座っている。ようやく安堵の気持ちでドアを開け、入場料を払いそのまま中に。そもそも今回の旅はこの場所でのDAVID MANCUSOのプレイを体感するのが目的であった。オープンして丸5年になるというが、度重なるチャレンジを積み重ねようやくDAVIDも満足のいく形になりつつあるという話を聞いたのが今年の3月。それならば是非とチケットを取ったのだが、その数時間後に今回のDAVID来日キャンセルの一報を聞かされた。あまりのタイミングに失笑してしまったが、その後のNORIさんとの会話や札幌の友人からの誘いもあり、今回はキャンセルせずに来札の運びになった。なによりこの日は振替でパーティーを行うというのだから!
さて中に入るとまずその広さに驚いた。 様々な大きさのソファやテーブル、ピアノなどが点在し、緩やかながら重厚な雰囲気に圧倒された。メインフロアは地下なのでその場所を通り抜け階段を下りいざ出陣。降りると正面にバーカウンターがありそのまま右に回り込んで進むとダンスフロアだ。たくさんの風船に囲まれている。DJブースはその一番奥の正面。フロアと同じ高さだ。そこでBOSSくんとKANIちゃんが選曲をしていた。ようやく来れた。。。見た感じはYELLOWに近いだろうか。さてそうしている内にトクちゃんやCEROのメンバー、偶然に会ったトヨシメンや、浜松のSIDさん、BOSSくんKANIちゃんらとの再会を祝す。 その後再びフロアに向かいじっくり音と向かい合ってみた。見回すと7つのKLIPSH HORNが。でもある意味その存在感のなさに気づくのに時間はかからなかった。メインの音が鳴っているのはフロア奥の3つと左右の2つの計5つ。ブース手前脇においてある2発はヴォリュームも小さめで近づいてはじめてわかるくらいだった。そしてブースにはターンテーブルが2台。ミキサーがないためDJはペンライトを使い慎重にレコードの溝の位置を確認している。そして奏でられる音楽は、吹き込まれたその当時の空気や楽器やテクノロジーの息吹がそのままフロアに流れ込み、その様は時空を超えた世界旅行のよう。様々な音の粒が前後左右に飛び散り染み入る様は音の海に漂うよう。絶妙な滑り心地の木製のフロアはどんなステップをもその足に負担を与えず、自分のイメージどおりの音とのコミュニケーションを体現できた。この空間から音と戯れる上での様々なストレス(我々が普段ストレスとしてすら認識していないことでも)がすべて取り除かれているようだった。
さてバーに戻るとオーナーのサトルさんとも久しぶりの再会。それからかなり長い間、本当にいろいろな話をサトルさんはしてくれた。これまでののFILMOREの歴史と実験。音響のイメージ。パーティーのイメージ。DAVIDとのチャレンジ。現在、そしてこれから向かう先。。。スタッフの方も初めて聞いた!というようなこともたくさん話してくれた。そしてDAVIDがキャンセルになった中でも来てくれたと自分の来訪をとても喜んでくれた。

「みんなシステムのことばかり口にするけどそんなことはどうでもいい。自分達はパーティーがしたいだけ。DAVIDがスタートしたころはミキサーなんてなかったんだから。」

このシンプルな一言を実現するための尽力と情熱に深く感じ入りつつ、また友人との楽しい語らいや音楽に感じ入りつつ、おいしい朝ご飯に舌鼓を打ちつつ、ふと気づくと音は止まり時計を見れば朝10時過ぎ。そのままたわいもない朝トークでもう一盛り上がりし、結局店を出たのは11時半過ぎだった。しかし疲労感はほぼない。充実感と感謝の気持ちがじんわりと心身を包んでいた。




後編に続く


P.S. 自分の思った以上にMACHO BROTHERの札幌での支持は凄かった。トクちゃんも「MACHOのエンジニアです。」と自己紹介に加えていたのがサイコーでした^^