2012/04/24

SPREAD TALK

先日こっそり札幌に行ってまいりました。

友人が14年毎月続けたパーティーがファイナルとの事。

2年くらい前に一度遊びに行ったのですが、その時の体験が強烈でした。これはもう行かねばと。

丁度到着した昼時はかなり暖かく、十分な防寒着のおかげで汗だくになってしまうほどでした。

前回からの宿題だった回転寿しも無事制覇。夜にはいつものジンギスカンでガッツをつけていよいよ22:30過ぎに会場のJADEにイン。今回は誰にも言わずでのいきなりの来札だったので、思いのほか皆ガン上がりしてくれました。よかった^^

最終の諸々のチェックも終わり、皆で円陣を組みwいよいよ1枚目のレコードに針が落とされパーティーはスタートしました。どこからともなく聞こえて来るような幽玄な響きにそれぞれ皆スイッチが入った感触を感じつつ。。。。

さていろいろ話を聞いていると、今回のパーティーが終了するのはJADE自体が今月でなくなってしまうからとのことでした。ただこのハコができて9年。でパーティーは14年。次の新しい場所を探して継続はしないのかとの問いに、彼らの決断は「NO」 でした。もちろん様々な理由や想いがあるのは明白です。そのあたりは自分は詮索しようとも思いません。その決断こそが全てだからです。

時間が過ぎるにつれ、彼らのMATE達が続々集結し、パーティーはもう木曜とは思えない盛り上がりでした。そんなに知り合いがたくさんいた訳でもないので、ただひたすら音楽と空間に漂う時間が流れました。ほのかに輝くミラーボールの光りの下でこれからどんな結末になるのかとか軽く想いを馳せつつ、店員の男の子と話したりしてました。彼は現在22歳。もともとJADEはレゲエやHIPHOPがメインですがテクノやソウルなどのパーティーもあったりで、のハコなんですが、彼にはそのあたりの音楽が好きな同世代の友人が全くいないそうです。ここのお客さんも若くても彼より4〜5歳上。ウチらなんてもうはるか彼方です。「A LIFE とかにいけばいるらしいんですけど。。。」ちょっと愕然としました。自分がクラブにハマったのはまだ10代の頃。もちろん強烈な音楽&パーティー体験があったからでした。22の頃なんてもうそればっかりしか考えられないくらい夢中でしたが、今の若人たちにとって音遊びは魅力がないのでしょうか。心が震えるほどの音楽体験はないのでしょうか。クラブは出会いの場か、もしくはアホみたいなかけ声で盛り上がるだけの希薄な宴会場でしかないのでしょうか。

そんなことを考えながらもパーティーはさらにスパークしていきます。やみくもに騒ぐといった類いのものではありません。3〜4曲で次のDJにスイッチするのですがちぐはぐしたところはありません。かける曲のクオリティーとタイミングが思わずグッとくるので、どんどん音楽にパーティーに引き込まれていきます。

それからもう何時間経ったのかわかりませんでした。人も増えたり減ったりまた増えたり。パーティーの空気は止めどなく空けられるビールグラスに比例して濃厚に濃厚を重ね、先はまだまだ見えないでいます。そのうちに体のあちこちや気持ちにも疲れが出てきました。ただ不思議と眠くはならなかったので、盛り上がる人間酒場を眺めたりしながらぼうっとしたりもしました。

何時なのかな。。

たまに時間も気になったりしました。

時計はオープン時にロッカーにしまってます。

体の節々も痛み始めたのでストレッチをしながら様子を見ます。

普段であればそろそろ帰路につこうかと思案するタイミングです。がしかし今回はラストです。そのゴールを見届けたい。どんよりとした自分との戦いにもなります。そして音楽はまだまだ鳴り続けます。

このパーティーは何より音が素晴らしくいいのです。天井まで積み上げられたスピーカーは、その見た目から察するにかなり大雑把な鳴りを予想しますが、毎回時間をかけて音を調整してるので音の分離や臨場感が美しく、正直そのおかげで長時間滞在することができたと言えるでしょう。そして床はフローリング。ベビーパウダーもしっかり撒かれ体の負担は最小限に抑えられています。

彼らの14年の歳月を何度となく彩ったであろう曲達が次々とプレイされます。定番と呼ばれる曲達が数多くです。それでも「ああ☆こんな音入ってたんだ!」なんて新しい発見やグルーヴも数多く体感できました。

そんな風に時間を取り留めもなく過ごしている内に、今まで気になっていた足のだるさや気持ちの重さがすうっとなくなっているのに気づきました。 特に何をした訳でもないんだけど、それまでが嘘の様に自分自身が軽くなりました。音は華やかに聞こえ踏み出すステップも今までとはまったく別モノです。一山越えたのでしょう。ようやくのご褒美だったのかも知れません。

カウンターに置かれたクッキーやフルーツやゆでたまごを頂きながら、そんな時間がもう取り留めもなく続き、そろそろと思い一度時間を確認しました。

16:00

。。。きました。

なんとな〜くな予感は当たっていました。

確か今日は天気いいはずだよな。朝どころかもうすぐ夜じゃん。

時間を知ってしまった以上後はもうゴールを明確に目指すことも可能になります。がこの日に限っては何時に終わるのかはまったくわかりません。パーティーも何を気にする事なく変わらず続いています。

それからしばらくすると、なんとなくパーティーの雰囲気が変わってきました。照明はいつしかほのかに明るくなり、緩やかで優しい音楽が奏で始められ会話も減り、それぞれが自分自身と向き合い想いを馳せているようでした。

と思いきやいきなりダンスビートが打ち鳴らされ、みな弾けたようにダンスフロアに集まり笑顔を交換しながらステップを踏みその日一番の盛り上がりをみせることもあり。。。

そして、

性急なハットがユニークで流麗な曲を最後に、このパーティーはふと幕を閉じたのでした。


振り返れば、いろいろあったけどあっという間でした。

時計を見ると20:00



特に盛大なラストだったわけではありませんでした。 


パーティーのタイトル通りの


"A DAY IN THE LIFE."


そんなカンジでした。



でもこれだけ永遠というものを感じたことは今までありませんでした。

それでもやっぱり終わりは存在しました。


そして時間は軽やかに刻々と過ぎていきます。


あの時はあそこで過ごした21時間を振り返ることはできませんでした。

しかし帰還後しばらく過ぎた今になって、あの空間や時間は実感として思い起こされます。 



越えられない山はない。


それを自分はこの体で実感することができました。

あのすうっと気持ちと体がどんどん澄み切って軽くなっていく感覚は忘れる事ができません。


UNITY CREWの皆様ありがとう。またいつの日か。



2012/04/20

SPREAD INFO

今年2回目のSPREAD the partyがいよいよ今週土曜に開催です。

今回はMr Purple Haze ことタカシの生誕40周年を盛大にお祝いするのです☆

彼の偉業を讃えつつ、皆でおおいに盛り上がりましょう!

パームたこも出店しますよってに〜!

お待ちしてます!



2012/04/09

SPREAD INFO

たまに友人からフライヤーデザインを頼まれます。

そちら方面はプロではないのでツッコミどころ満載な諸作品ですが、それも含めてお楽しみ頂ければ幸いです。

先日来月1日に浜松で行われるパーティーのフライヤーを作成しました。

まず自分の場合はイメージに重なるネタ探しから始めます。主にレコードだったり雑誌だったり、最近は自分が以前に撮った写真を使用することが多いです。

で今回はこんなカンジ。。。





彼のまだレコードは一枚も持ってないのですが今回の依頼に合わせていろいろ聞いてみて、自分の中ではかなりお気に入りなアーチストになりました。最先端のDEEP HOUSEだと思います。モテそうw

自分も当日はちょっくら浜松まで出かける予定です。

楽しみ〜!

2012/03/15

SPREAD INFO

今週の日曜にお呼ばれしたイベントでございます。


何かければいいんスかね!?

取りあえずは食欲を駆り立てるスパイシーな曲をセレクトしてみましょう。 

とても楽しみです!!

2012/03/08

SPREAD INFO

いよいよ本日です。記念に♡
TB BROTHERESの片割れが曽山くんだと知りビックリ!





2012/03/01

SPREAD COLLECTIONS 12SS

昨日の雪はスゴかったですね。
現住所の立川は積雪20cmくらいはあったと思います。
所用で車で出かけたのですが、あまりの雪の多さに車がスタックしてしまい大変でした。変わらずの読みの甘さに本人も驚きですw

さてSPREADの新作できました!


前回の作品は以前作成したもののRE-EDITだったので、一からデザインしたのはかなり久しぶりです。今回ゲストで出て頂いたお三方は、自分にとって尊敬してやまないヒーローです。この数年の自分なりの想いがいい感じに落とし込めたのではないかと思っています。

是非チェックしてみてください!

 
このアルバム先日関内ユニオンで¥330,000だったそうです!

 
許可なしでのグッズ販売にキレまくってます 。


 
with PEARL JAM


そして久しぶりのパーティーインフォをさせて頂きます。

DJ活動をスタートしてからはや15年弱。パーティー活動を初めてからはもう20年くらいになりますが、その間常に自分にとっての一つの到達点であった西麻布ELEVENでのDJが遂に実現することになりました。

まだ10代の頃にこの世界に目覚め、そして現在までの自分に本当に大きな影響をもらったのがこのハコです。もう何十回行ったかもわかりません。K・U・D・OさんのARTでストロボ&爆音に目覚め、DEF MIX ALL STARSやMAWのパーティーでハウスに開眼し、、、今に至ります。その頃は一人でもよく遊びに行っていて、そんな時の自分のベスポジはあのらせん階段でした。ちょうど真下にあるブース、そして後方の眼下に広がる満員のダンスフロアを交互に見渡しながらいろんな想いを馳せておりました。

「いつかあのブースで。。」

その夢がかなう日が来てしまいました。あのメインフロアで自分のレコードを鳴らせるその日がやってきました。感無量です。
今回は思わずの縁あっての機会です。もしかしたらこれが最初で最後かも知れません。この20年来の想いを後悔のないように成仏させてあげたいと思います。

皆様是非是非ご一緒にいい夢みましょう!

SHARE MY BODY!


2012.3.8 THU


DJ:
TSU→(MOOV/TRIP)
yosh de perm(SPREAD/TRIP)
T.B.Brothers
KOJIRO(FRAGMENT DESIGN/VINTAGE NOISE)
y.(Timothy Really/:::RELEASE:::)
Hide Funkmachine(TEN/HDP)
HungryTown
KTYNG(INCIDENT)
RON(SIDESHOW/lucas)


Massage:
漢方アロマ弥生亭☆REIKI・ヘッドマッサージ

special thanx : RON

2012/02/11

SPREAD PEOPLE

昨年の夏ごろ突如何回目かの復活宣言。またかと怪訝そうな周囲を返り討ちにし、勢いをそのままにプチバブル状態だったシンガーソングライターダンサー岡村靖幸。様々なリリースや活動の賞賛の声を聞くにつれ、今まで何度も彼の復活を喜び、そして裏切られてきた自分も、今度こそはもしや。。と押さえることの出来ない感情と共に、彼の現状を確認しに先日STUDIO COASTまで出かけてまいりました。

思えば初めて彼のライブに行ったのはもう10年くらい前でしょうか。それが第一回目の復活ライブ。彼の容姿に関して様々な情報が錯綜する中、初めて目撃した彼はまさにザ•葉加瀬太郎。二日目の公演だったこともあってか声もガラガラ。誰のライブに来ているか解らなくなってしまう程でした。その後も今度こそ!と思いを馳せるたびにがっかりな状態が度重なり、今回の再々再々復活の話も当初は全く興味はありませんでした。が、、、

さてそんなこんなでまずは近くの月島で腹ごしらえ。やはり月島といえばもんじゃということで、早速頂いてみます。チーム☆トンチンカンは今日もみな愉快! 

ちょっと一杯のつもりが本格的な酩酊状態に陥りそうな予感を感じた我々は、本来の目的を果たすべく月島を離れ一路新木場へ。けっこう久しぶりでした。


この日も本格的に底冷えのする日でしたが、我々にはへっちゃら!何故ならほら。。。


遂にこの日を迎えました。さて今回はどんなドラマが待ち受けているのでしょうか。

急いでそのまま中に入ります。
今回のツアーグッズもいろいろありました。岡村ちゃんのファン層はとても高めということもあってか、MA-1(¥15000)やらダンガリーシャツ(¥7000)やらリング(¥12000)やら、今までちょっとなかったような商品も数多く見受けられましたよ。ただちょっと安っぽいんだよな〜。コンサートグッズって難しいよな〜。

そしてそのままフロアにイン。

AGEHAとしては何度も来てますが、STUDIO COASTとしては初めての来場でした。ライブホールにしては珍しく横に長いスペースです。その分どの場所でもそんなにステージから遠くなく、そして何よりスペースもいい感じに余裕があったので快適にはしゃぐことができそうです。このカンジがどことなく武道館に近いなあなんて感じました。
さてこの時点で18:45くらい。スタートまでもう少しです。更なるアルコールを投入して来る時を待ちます。

そして。。。



岡村ちゃ〜〜〜〜ん!!!!







いや〜盛り上がりましたね〜!!確かに最近よく見る写真ほどではないですがスリム化に成功していました。そして何よりデンスのキレもかなりのものでした。しかし。。

何なんでしょうかこのカンジは。なんかいろいろ引っかかるというか素直に楽しめない自分がいました。いろいろ想いを馳せてみました。そして。。まず岡村ちゃん自身がそんなに楽しそうじゃなかったように感じました。盛り上がる熱狂的なファンを前に、その想いを無下にしないようにお決まりのルーティンを一生懸命こなしているように見えました。ライブ内容や展開もここ数年前のものとほぼ変わらず。正直またかと思って興ざめしてしまった自分がいました。昔の美しい思い出をなんとか少しでも損なわないよう具現化することに終止し、その結果ライブならではのハプニング性というかまさに生身の岡村靖幸を感じる事ができなかったと言えます。 彼自身が岡村靖幸という入れ物に対して非常に窮屈になっちゃってるのかなと。もっと自由にやりたいこと全部をやっちまえばいいのになあ。ちょっと話は脱線するのですが、例えば常に違った選曲で新鮮な世界観と驚きを見せてくれるDJがいます。そして毎回同じような選曲をするDJがいます。自分は断然前者のほうに惹かれてしまいます。ただ自分が好きな「同じような選曲をするDJ」もいて、彼らはつくる世界は一緒でもかける1曲1曲に切れ味がある。そして同じような選曲で、何か今まで感じたことのないものを感じさせてくれる。今回の岡村ちゃんはそれがなによりなかった気がするのです。 そしてそんな岡村ちゃんは、確かにそれまで存在しなかった新鮮な世界観と驚きを見せてくれたあの「家庭教師」というアルバムを作り上げた同一人物であるのです。

やっぱりもうこれくらいまでなのかな。いやいやまだまだこれから何かやってくれるかな。確かに岡村ちゃんももう40代半ば。20年前と比べてしまうのは酷なのはよくわかっています。でも違うんだよな。そういうことじゃないんだよな。。。このもやもやとした隔たりをまず自分の中でどう消化&昇華できるか。これが今後岡村ちゃんを楽しめるかの鍵になるかは間違えなさそうです。そしてそれはこれからの岡村ちゃんの活動からでしか答えは見つけられないでしょう。それまでは何度でも家庭教師を爆音で聞きながら第三京浜をかっとばしたいと思います。

でもこういったことばっかり続けたらあの思い出もダメになってゆく。。。。のかな